昨日の続きで犬ぞりの話。
翌日、ホテルまで迎えに来てもらって、いよいよ犬ぞりハイキングの幕開けです。
うちらの他にも、参加者が3名おりました。
岡山から来た親子の母Tちゃん、小学6年生R君、大阪からの一人旅のKさん。
50分ほど車にゆられ辿り着いたところには・・・
犬がいっぱいよ~♪
素敵素敵~!
中には、私の超タイプな犬までいたのです。
伊佐次よりかなり大きく、一見すると狼にしか見えない。
その名もハリー。
しかし、彼は人見知りするタイプで犬ぞりはしないとのこと。
たしかに、近寄っても逃げていく。残念。
さて、まずソリの説明などを聞きます。
器具の種類(ドッグライン、ネックライン、アンカーなど)や使い方を教えてもらい、人引きソリで練習。
意外と簡単に人を乗せて引っ張れる。先生いわく
「犬ぞりは犬が大変だと思われていますが、簡単にお子さんでも引けます。マッシャーの仕事は、いかにサボっている犬がいないかチェックすることです!」
とのこと。
でも「上り坂のときは、ソリ降りて走って手伝ってあげると喜びますよ。」とのこと。
自分に余裕があったらやろう・・・。
練習の後は、いよいよお犬様をつないで走ります。
もちろんお犬様にハーネスをつけるのも、つなぐのも自分達でやります。
とりあえずソリの場所まで、お犬様を移動。
みんな流石に力強い!
伊佐次で慣れているとはいえ、引っ張られました。
ハーネス付け作業は、以外に簡単。
お犬様達は、うちらがやりやすいように自ら動いてくれるのです。
(伊佐次もこうなってくれれば楽なのに。胴輪だと逃げ回る)
ハーネスの後は、ソリにつなげます。
つける順番は、①リーダー②サブリーダー③④サポートメンバー。
リーダーを先につけるのは、ソリ引くロープが弛まないように先頭で待っていてもらわなければならないから。
さすがリーダー、じっとしていてくれました。
ちなみに私担当のそり犬様は、この方々。
リーダー ピケ君
サブリーダー レオン君
サポート ノース君、タロ君
全員男の子です。
「よろしくお願いします。」と声をかける。
で、走る並びは、①先生(スノーモービル) ②R君 ③Tちゃん ④エダ ⑤Aちゃん ⑥Kさん。
この中で一番大変なのは、⑥Kさんだそうだ。
何故?と思っていたが、それはすぐ身をもって知ることになる。
最初に先生出発し、少し先のカーブを曲がって、姿が見えなくなったら次が出発(ソリは急に止まれないので、充分に距離をとる為)ということでチャレンジ開始。
先生が行った~。
R君が行った~。
ここで、順番を待っていたお犬様達がご乱心。
自分達も走りたいものだから、ソリを引っ張り始める。
ブレーキを足でしているのだが、アンカー(いかり)は外している為動く。
これを最後までやらなければならないKさん・・・大変だ。
いよいよエダが出発。
「ハイク!」(出発の合図)
と言うと同時にブレーキを外すのだが、足がもつれる(笑)
しかし、なんとかスタート。
スタートダッシュは、お犬様達の気持ちが急いているのでメチャクチャ早い。
しばらくすると並足状態になったのだが、写真を撮りたくてもそんな余裕はない。
道は作ってあるのだが、山道である。
しかも、お犬様達はいきなりトイレしたり雪食べたりするので、そりでひかないように気が気でない。
ある程度走り続けると、先生達が待っていた。
一旦休憩して再出発というときに、事件は起きた!(エダだけ)
アンカーを外しているときに、うっかりブレーキも外してしまったのである。
軽くなったので、走り出すお犬様達。
止めようとして引きずられるエダ。
必死に手でブレーキをかけるも、焦っていてコマンドを「ステイ!」と間違って言っていた為、お犬様は反応せず。(止める時は、「ウォー」と言う)
先生が止め言葉を言ったのと、私のアンカーが前にいたTちゃんのソリに引っかかったので、なんとか止まる。
最初の落そりの人になってしまった。トホホ。
その後、なんとか走り続け、休憩テント(モンゴルのパオ)に到着。
お犬様をソリから外し、ハーネスも外す。
そして暖かいプロテイン入りスープをあげる。
ものすごい勢いで飲む犬達。(空になると、容器がすぐ凍りはじめたのでビックリ)
この後、テントに入って人間も休憩。
モンゴル式テント内にはストーブもあり、とても暖かい。
そこで エゾシカシチュー をいただく。
とても美味しい!
猟師さんから丸々1頭買って、犬達も食べてるんだって。
鉄分豊富なんだそうだ。
ちなみにお犬様の夜ごはんは、 アーテミス(ドッグフード)+エゾシカ肉 だって。
フードを食べない伊佐次には、参考にならないメニューだった。残念。
さて、帰りだが、多少の余裕は出て来たので、ビデオを撮ってみる。
氷点下だとカメラはデータ保持の為に電源を自動で切ってしまうので、少ししか撮れなかった。ブログには、重くて載せられない。それに、コマンドを間違えているところが、バッチリ証拠として残っているので恥ずかしいから編集もしない(笑)
そんなことをしつつも帰りは、落ソリせず無事帰還。
話によると、AちゃんもTちゃんもKさんも落ソリしたらしい。
私だけじゃないのよ~。
この後、お犬様のハーネスを外し、ホテルで夜走る犬はキャリーへ入れる。
丸まっているしかないスペースだが、狭い方が移動の際安全らしい。
こんな風に車につないであります。
お留守番組は、自分の小屋でお休みタイム。
私は、またハリーにアタック。
動かないで待っていると、やっとここまで来てくれました。
が、ここで時間終了。
結局、触れませんでした。
ちなみに、R君にはお腹まで見せ心を許していた。
子供だといいのかな。
帰りは、お犬様達と一緒にホテルへ。
とにかく楽しい犬ぞりでございました。
体中、筋肉痛になったけど。
「来年は、一泊二日の犬ぞり旅行に挑戦だ~!!
(モンゴルテントに泊まるのだ)
伊佐次も犬ぞりさせるぞ~!!
うおーーーーーーーーーーー!!」
と気合を入れて、翌日帰路に着いたのでした。